記事に広告が含まれています 新着記事 生活

母が倒れた直後に必要な手続きと心の負担を減らす方法

2025年1月23日

突然の出来事に戸惑いながらも、やるべきことをこなさなければならない。

そんな状況に直面している方へ、私の経験をもとにお伝えしたいと思います。

最初にお伝えしたいこと

私も1年前、ピンピンしていた父が突然倒れ、その後1週間の闘病の後、亡くなりました。

また、母も3年前に腎臓病の悪化による心不全で救急搬送されて透析となり介護生活が始まりました。

突然まったく経験したことがないできごとを体験し、HSP(繊細で敏感な性格)な私には、緊張の連続でした。

とくに父が危篤の際は、緊張のあまりご飯もあまり食べられず体重が5kgも落ちるほどでした。

でも、今振り返ると、あの時にもっと早く知っておけば良かったことがたくさんあります。

この記事では、同じような状況に置かれた方々が、少しでも心の余裕を持って対応できるよう、実体験に基づいた必須の手続きと心の負担を減らす方法について解説します。

緊急時の最初の48時間でやるべきこと

優先度1. 医療機関での対応

  • 救急搬送された場合、まずは必要な診療情報の提供をする
  • 救急で搬送されて緊急手術が必要な場合は、電話で説明を聞き口頭で承諾を伝えることも(家族が病院に到着していない場合)
  • 父の既往歴、服用している薬、アレルギーの有無などを伝える
  • 保険証の確認と提出
  • 入院時の保証人を探す(家族ではダメ)
  • 最悪の場合、看取りのため家族を呼んで面会もする

優先度2. 会社への連絡

  • 上司への状況説明と休暇の申請
  • 可能な範囲で現在の業務の引き継ぎ内容を整理(家族)
  • リモートワークの可能性について相談(家族)

自分だけでなく、倒れた方(母親もしくは父親など)が働いている場合、倒れた方の勤務先にも状況説明の連絡をしましょう。

優先度3. 家族間での役割分担

  • 兄弟姉妹がいる場合は、できるだけ早く情報共有
  • それぞれができることを明確化
  • 定期的な連絡手段の確保

当時、父がまだピンピンしていたため、父と役割分担をしました。

この後の役割分担として、父が保険の請求と特定疾病療養受療証などの手続きを、私が病院の付き添いと家事、おばさんに入院の保証人のサインをもらうなどを分担しました。

1週間以内に進めるべき手続き

今回は、生存している場合の(私の場合、母のパターン)手続きについてご説明します。

亡くなった場合のパターンも近日中に書きますね。

優先度1. 医療費の確認と対応

まずは、病院にいるソーシャルワーカーさんに相談しましょう。

そこで、費用の話や福祉(身障者手帳など)、介護の話のご案内があります。

病院によってはいない場合もありますが、救急搬送される規模の病院であれば、常設されていることが多いです。

ここでも項目ごとに触れますが、ソーシャルワーカーさんに具体的な手続きも踏まえて聞くとわかりやすくて安心です。

医療費についての具体的な内容

  • 高額療養費制度の利用検討
  • 限度額適用認定証の申請
  • 医療費控除の記録開始
  • 透析の場合、特定疾病療養受療証の申請

このほか、手続きではありませんが入院用の歯磨きセットやコップ、衣服などの準備も必要です。

優先度2. 介護保険の申請

高齢者の場合、退院後の介護サービス利用に向けて、できるだけ早く申請を始めることをお勧めします。

  • 市区町村の介護保険窓口への相談
  • 要介護認定の申請手続き
  • 主治医意見書の依頼

優先度3. 職場との今後の調整

最初の1週間は手続き以外にも入院の付き添いなどがあり、とくに忙しいです。

職場との調整は早めにやりとりしましょう。

  • 介護休業制度の確認と申請
  • 時短勤務などの働き方の相談
  • 有給休暇の計画的な使用について検討

その後の手続き

優先度1.生活の見直し

  • 送迎や介護などのスケジュール検討
  • 家計の見直し
  • 食事についての検討

腎臓病や糖尿病の場合の食事について次のようなサービスも利用できます。

【メディカルフードサービス】

私も最初の半年間はこういったサービスを利用していました。

管理栄養士さんのいうような栄養管理の食事を作るのがむずかしくて・・・

ただ、このようなサービスの食事も母が腎臓病食はいやだといって食べなくなったため、今は私が料理しています。

※栄養にこだわらず、母が食べられそうなものを作ってます。

我が家はわりと母が自分でできるため、介護の度合いが軽く(送迎と家事、お風呂のフォロー程度)料理をしていますが、介護の度合いが重い場合は利用するのもよいかもしれません。

家計の見直しについてはよかったらこちら👇の記事も参考にしてくださいね。

優先度2.減免申請などの手続き

身体障害者1級の場合、こんな減免制度もあります。

  • NHK受信料減免(半額)
  • 持ち主が身体障害者1級の人の車の自動車税減免(無料)
  • 特別障害者手当(病状によるので市町村に要確認)
  • 予防接種無料(市町村によって違うので要確認)

NHK受信料減免(BSも含む)と自動車税減免はかなり大きいので、早めに申請することをおすすめします。

私も生活費赤字がなので、かなり助かりました。

また市町村によっては透析患者さんに激励金として年3万円程度を支給することもあるので、手続きは早めにすませましょう。

ちなみに確定申告のとき、人工透析の同居の母を扶養している場合、所得控除が75万円、さらに70歳以上の場合58万円控除になるので忘れないようにしましょう。

※確定申告については、専門家に確認してから行ってください。

優先度3.保険の申請

入院や手術時などに保険が降りる場合は、保険を申請しましょう。

  • 保険代理店へ相談もしくは保険会社へ問い合わせ
  • 診断書など提出書類の準備と送付

保険の申請の優先度が低いのは、保険金請求期間が保険会社によって2年もしくは3年ほどあるからです。

請求期間は保険会社で違うので、時効にならないよう確認しておきましょう。

心の負担を軽くするためのポイント

心の負担を軽くするためのポイントは、手を抜くこと、母の介護状態にあることを誰かに聞いてもらうこと、自分のための時間は死守することだと思っています。

掃除もたまにしかやりませんし、在宅勤務なので、お風呂も毎日は入っていません。(お風呂に時間がかかるので自分の時間と睡眠時間を守るためにやってます。)

週1(土曜日)で、小さなジムに行きスタッフの方や常連さんと話をしてリフレッシュしています。

参考になるかわかりませんが、心の病気にならないよう生活のルーティンをいろいろ試してみましょう。

1. 完璧を求めすぎない

家族が介護になったとき、すべてを完璧にこなそうとして疲れ果ててしまいがちです。

でも、これは長期戦です。

自分にできることとできないことを見極め、優先順位をつけることが大切です。

2. 支援制度を積極的に活用

  • 地域包括支援センターへの相談
  • ケアマネージャーとの連携
  • 介護離職防止のための両立支援助成金の確認

3. 自分の時間を確保する

毎日少しでも良いので、自分のための時間を作ることを意識しましょう。

  • 15分でも良いので、朝の静かな時間を確保
  • 週末に短時間でも自分の好きなことをする時間を作る
  • 睡眠時間は必ず確保する

ちなみに私は自分の時間でこんなことをやっています。

  • ブログを書く
  • Amazonオーディブルを聞き流してうとうとする(たまに真面目に聞くけど)
  • めちゃコミ、コミックシーモアなどの無料マンガを読む
  • 1日の締め日記
  • ごくまれにゲーム
  • 無料の瞑想アプリで瞑想してリラックス
  • 猫とごろごろする
  • 部屋の整理(不用品を見極める)
  • 家計簿
  • 理想の生活への妄想
  • ネットサーフィン
  • 読書
  • 間取りの図面をみて理想の部屋を妄想

よかったら参考にしてくださいね。

ブログの始め方

Amazonオーディブル入門

長期的な視点での準備

1. 経済面での準備

  • 介護費用の見積もりと家計の見直し
  • 利用可能な補助金や助成金の確認
  • 必要に応じた貯蓄計画の見直し

家計の見直しについてはよかったらこちら👇の記事も参考にしてくださいね。

2. 住環境の整備

  • バリアフリー化の検討
  • 必要な介護用品の準備
  • 緊急通報システムの設置

緊急通報システムといっても、100均でボタンを押すと呼び出し音がなるようなアイテムがあるので、母の枕元にボタンをおいて置き、押してもらうという方法もあります。

※私もよく2階にいて呼び出されました。

3. サポートネットワークの構築

  • 親族との定期的な情報共有の仕組み作り
  • 地域の介護サービス事業者とのコネクション作り
  • 職場の理解者を増やす

まとめ

突然の出来事に戸惑い、不安を感じるのは当然のことです。

特にHSPの方は、周囲の期待や責任の重さに押しつぶされそうになることもあるでしょう。

でも、一人で抱え込まないでください。利用できる制度や支援はたくさんあります。

まずは、できることから少しずつ始めていきましょう。

最後に、これを読んでいる方へ。

あなたは決して一人ではありません。

同じような経験をしている人は多くいます。

心配なことがあれば、地域包括支援センターや介護の専門家に相談することをお勧めします。

市町村役場の高齢者関連の課でも保健師さんがいると思いますので、相談もできると思います。

助けを求めることも介護の一環です。

私もたまにしんどくなりますが、なんとかなっています。

ときどき、というか、わりと家事もさぼります。

ほどよく手をぬいて、お互い生き抜きましょう。